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サザナミインコ用品


































人工飼育


この度、サザナミインコ研究の一環として、完全人工飼育を行いましたのでその記録をご紹介させて頂きます。
本内容をご覧頂き、親鳥の育雛放棄の場合などの対処に参考にして頂けますと幸いです。


孵卵器(R-COM社リトルママ)で約21日間(サザナミインコでは孵化日数は18日〜25日)で孵ります。
温度は37.2℃、湿度は50〜70%(自動)で転卵は1時間毎(自動)で行なわれます。
孵卵器が正常に動作しているかを見る為に、中に温湿度計を必ず入れて下さい。
(以前、孵卵器のディスプレイ表示は37℃でしたが、全ての卵が中止卵となる為、検査した所、33℃しか無かったことがありました。設定プログラムをリセットして直りました。)
産卵後の卵は4〜7日は有精卵かどうか判りませんので、1週間後くらいに検査をすると、有精卵では血管が見える様になります。
その後、血管の量が増えて行き約2週間を過ぎると雛の形に成って行きますので、中の様子は判らなくなります。
孵化予定日の3日前からは転卵を中止します。
私共では、産卵日が異なる卵を入れておりますので、転卵を中止する卵は写真の様に転卵器から取り出して、上に置いています。
この時に卵の尖って無い方(空洞)を上にして置きます。

 
徐々に殻を破って、雛が孵化します。
写真の割れ目は縦に入っていますが、通常は横向きになります。
右の写真は孵化後の卵の殻です。
上手に割って雛が出て来ます。

   
2012年8月6日朝にルチノー♀が孵りました。
2012年8月7日朝にはルチノーの姉弟のグリーン/イノ♂が孵りました。
同じく2012年8月7日朝にSLGグリーン/ブルーも孵りました。
ルチノー(赤)、グリーン(黒)、SLGグリーン/ブルー(プラム)は、目の色がそれぞれ異なるので個体識別が出来ました。


3羽は小型のプラスチックケースにウッドチップを敷き、育雛ケースに入れて温度32℃±2℃、湿度90%以上です。
挿し餌は、2時間置きにシリンジの先端に細いチューブを付けて、ケイティエグザクトハンドフィーディングフォーミュラベビーバードを与えます。
1回の量は、3羽で2ccくらいです。
挿し餌は、他の余分な物は一切入れずに、少し水分を多めに作る様にします。余分な物を入れると、折角、バランスよく栄養を管理されている餌のバランスを崩してしまい、結果として成長の遅れや健康被害の原因になります。


3〜4日(2012年8月10日)すると、綿毛がだいぶ出て来ます。
大きさもどんどん大きくなります


約1週間(2012年8月15日)で、そ嚢も大きくなりますので、挿し餌も4時間置きくらいで大丈夫です。
各雛が、1回に2〜3cc食べる様になります


約10日(2012年8月18日)では、更に成長して挿し餌は5時間置きで良いでしょう。
1回に4〜6cc食べる様になります


約2週間(2012年8月21日)では、早めの巣上げの雛と同じくらいになりますので、挿し餌は6時間置きの1日4回で問題ありません。
食べる量は1回に6〜8ccになります

   
約20日(2012年8月26日)では、それぞれこんなに大きくなりました。
挿し餌は、1日4回6時間置きですが、1回に8〜10cc食べる様になります。

   
約25日(2012年9月1日)では、綿毛がたくさん出てきました。
挿し餌は、1日3回8時間置きで、1回に約10cc食べる様になります

   
約1ヶ月(2012年9月7日)では、羽がだいぶ出てきて盛んに動き回る様になります。
挿し餌は、1日3回8時間置きで、1回に約10cc食べます。
一人餌の練習を開始します

   
約1ヶ月+1週間(2012年9月15日)では、綿毛も無くなり成鳥の羽になります。
挿し餌から一人餌の切り替え時期なので、挿し餌は1日2回で、1回に約3〜5cc程度になります
その後、約1週間で完全一人餌になります。

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